Lesson7-5 季節にあわせた入浴方法

四季のある日本では、旬のものや季節のものを食べると健康になるともいわれるほど、この4つの季節を意識することは重要だとされています。

特に月の暦と関係があると言われる女性の体は、季節の移り変わりに敏感です。そこで、サウナの活用も季節に合わせた入浴法を試してみましょう。

季節に合わせたサウナ活用法

春夏秋冬それぞれの季節には様々な年中行事があり、私達の心身には様々な変化が起こります。その変化にサウナ活用を対応させることで、より快適にそれぞれの季節を楽しむことができます。

春のサウナ

新しい季節を迎えた春は、引っ越し進学入社など環境の変化が多い季節です。今まで生活していたものと大きく異なる環境に変化することで、体は大きなストレスを感じてしまいます。

ストレスによる体調不良や五月病のようなメンタルの落ち込みが心配な春先には、低温のサウナに入ってじっくりと体を整えましょう。

(※心とサウナの関係を復習したい方は「Lesson4-3 心が喜ぶサウナの効用」「Lesson5-3 強いメンタルを育みたいときのサウナ」を確認してみましょう。)

夏のサウナ

夏は気候と共に開放的になりイベントやレジャーが増え活動的になる季節ですが、室内ですごす時間は冷房に頼りがちです。

本来私達の身体は、汗をかくことで体温調節を行っていますが、低温に設定されたクーラーが効いた部屋では汗をかかないですごすと、汗腺の機能が低下します。体温調整機能がうまくできなくなり、日差しの強い野外での熱中症リスクが高まったり、冷房の影響で内臓が冷えると食欲不振だるさにも繋がります。

冷房が手放せない現代の夏は、定期的なサウナで毛穴を開き、しっかりと汗をかきましょう。発汗には、サウナと休憩(外気浴)を交互に繰り返す入浴法がおすすめです。また体の冷えには、温冷交代浴を利用するのも良いでしょう。食欲不振には、内臓など体の内部まで温まるように低温長時間浴もオススメです。

(※温冷交代浴・低温長時間浴について復習したい方は「Lesson3-4中級者以上向けサウナ入浴法」の温冷交代浴を確認してみましょう)

秋のサウナ

夏の暑い時期が過ぎたあとの秋口は、夏の疲れが出やすい季節です。なんとなく疲れがたまっている眠りにくいなどは秋バテとも言われます。

また冬に向けて、体は食欲を増進して栄養をため込もうとする季節でもあるため、むくみだるさなどの症状出やすくなる季節です。

寒い季節への変わり目である秋には自立神経のバランスも乱れやすいため、温冷交代浴で体全体をととのえましょう。

(※温冷交代浴について復習したい方は「Lesson3-4中級者以上向けサウナ入浴法」の温冷交代浴を確認してみましょう)

冬のサウナ

冬は室内で過ごすことが増える季節であり、必然的に身体を動かす機会も減るため運動不足になりがちです。寒さにより全身がこわばり、肩こりなどの全身のコリが気になりやすくなります。

冬には、高温短時間浴のサウナに入って、全身のコリを追い出しましょう。ラストに水風呂水シャワーをすると、寒い冬でも湯冷めしにくくなります。

(※高温短時間浴について復習したい方は「Lesson3-4中級者以上向けサウナ入浴法」の高温短時間浴を確認してみましょう)

まとめ

美容や健康、メンタル維持に役立つ効果がたくさんあるサウナは、女性にとってとても魅力的な場所だと言えます。女性のサウナ利用が増えている今、サウナを提供する施設側も、女性メインのサウナを提供するなど、サウナは大きな変化のタイミングを迎えています

これには、女性の社会進出や核家族化の進行も関係しているでしょう。男性だけでなく、女性にとっても自分らしくいられる場所、リラックスできる場所の必要性が増しています。様々な効果とともに、心からリラックスできる空間として、女性にとっての今後サウナはより重要な役割を担うかもしれません。

女性視点で学習してきたLesson7ですが、もしあなたが男性で、身近な女性から心身の悩みを相談された際には、ぜひサウナに誘ってみてはいかがでしょうか。サウナの魅力に気づいてもらえたら、サウナの輪が広がるかもしれません。