Lesson8-1 サウナヨガ①

「サウナ×〇〇」の可能性

Lesson8では、サウナシーンで広まりつつある、サウナ×〇〇の融合に注目してみましょう。

サウナブームにより、サウナ施設が増加したことや、サウナ人口が急増したことを背景に、サウナと他要素を組み合わせた新しい文化が生まれ、体験やイベントが広がりつつあります。

・「サウナ×仕事」・・・職場にサウナが設置されていたり、温浴施設の休憩所でワーケーション的に仕事ができる。
・「サウナ×屋上」・・・ビルやホテルの屋上にテントサウナなどの移動式サウナを設置して、都心でのテントを楽しむ。
・「サウナ×ホテル」・・・宿泊施設をサウナ基準で選ぶ。

この他「サウナ×音楽」「サウナ×ファッション」「サウナ×旅行」「サウナ×グルメ」など、様々な要素とのコラボレーションが可能な点もサウナの魅力の奥深さです。

ここでは、サウナとの組み合わせで実用性の高い「サウナ×ヨガ」「サウナヨガ」についてみていきましょう。

サウナ×ヨガ

サウナヨガはフィンランドで誕生しました。現地にはサウナヨガ・インターナショナルが設立されており、トレーニングを受けたインストラクターは世界で500人以上、現在そのヨガセッションは北欧を中心とした6カ国で運営されています。

サウナヨガが行われるサウナ室は50℃程度と低温に保たれており、リラックスやストレッチを目的としています。低温の室内では呼吸もしやすく、身体がほぐれやすい状態となっているため、怪我の心配が少なく深いリラックスとともに身体を動かすことができ、老若男女問わず行えるヨガとして人気があります。

快眠ストレス解消、気持ちよく大量の汗をかくことによるリフレッシュ効果、通常よりも可動域が広がった状態でストレッチが行えるなど、サウナヨガには多くのメリットがあります。

現在日本ではサウナヨガを提供しているサウナ施設もあり、専門のインストラクターによる指導が受けられます。また、そのようなプログラムがない場合でも、立位で行うヨガの動作を座位の動きに変えて取り入れることで、サウナのリラックス効果を高めることも可能です。
(※高温でのサウナ室内では無理をしないようにしましょう。)

サウナヨガの準備運動

サウナヨガの準備運動として、まずは簡単な動きを取り入れてみましょう。

耳たぶマッサージ

両方の耳たぶをつまんで引っ張る・揺らす・回すなどの刺激を与えるマッサージです。頭蓋骨やエラ周辺にある筋肉を緩めて、肩こり・眼精疲労・噛み合わせなどの不調を軽減します。気持ちよいと感じる力加減で、複数回マッサージを行いましょう。

頭のツボ押し

頭にはいろいろなツボが集まっています。その中でもおすすめなのが、頭頂部の中心付近にある「百絵(ひゃくえ)」というツボです。

耳に両手の親指をあててから、手のひらで頭全体を包み込んでみましょう。中指同士が触れるあたりにへこみを感じたら、そこが目指すツボです。ツボを見つけたら、ゆっくり押してからゆっくり外すことを繰り返してみましょう。

目の周りにある筋肉を引き上げるので、目が開きやすくなり眼精疲労回復・集中力アップが期待できます。

片鼻呼吸法

ヨガで行う代表的な呼吸法です。片側にある鼻の穴を指で押してから、開いている鼻の穴から息を吸う、指を変えて反対側から息を吐くということを左右交互に複数回ゆっくりと繰り返します。

自律神経を整えてくれえるので、ウォーミングアップとして取り入れてみましょう。

準備が整ったら、次はいよいよサウナヨガの実践です。次のセクションでサウナヨガの注意点と普段のサウナにも取り入れやすいサウナヨガのポーズをみていきましょう。