Lesson8-2 サウナヨガ②

サウナヨガの注意点

通常ヨガは室温が約18~28℃ほどの場所で行うことがほとんどですが、インストラクター指導によるサウナヨガは約40℃~高くても55℃ほどのサウナ室で行います。

一方、日本で主流のドライサウナの場合は80℃以上になることもあるため、ヨガに慣れている方も、いつもよりも高温の場所であることをまずはしっかりと理解しておきましょう。また、高温のサウナに慣れている方も、ヨガの動きを取り入れる場合には、いつもより体調に注意しましょう。

サウナ入浴だけでも自転車運動をしたときと同じような心拍負荷があります。ゆっくりとした動きのヨガですが、難易度の高いポーズなどで急激に動きすぎると血圧が急激に上昇する危険性があります。

ヨガはあくまでリラックスするために行い、体調が悪いときには無理をしない心がけが大切です。

サウナで取り入れやすいヨガのポーズ

ここでは初心者でも行いやすいサウナヨガにフォーカスし、現代人にとって悩みが多い「肩こりがあるときのサウナヨガ」の初心者向編と上級者編をご紹介します。

サウナヨガをすると、サウナによる血流アップとヨガによる柔軟性の向上が期待できます。とくに肩こりがあるときには、肩甲骨を積極的に動かしてみましょう。

肩こりにきくサウナヨガ(初心者編)

片手を上げてから肘を曲げ、反対の手で肘をつかんで引いてみると、肩甲骨が動くのを感じることでしょう。そのまま、上半身を前や横に動かすと、肩甲骨の周辺にある筋肉も一緒に動きます。つっぱっている感じがするときには、そこが伸びるように体を動かしてみましょう。

動かしている間は息を止めないことが大切です。大きく呼吸をしながら、気持ちの良く体を伸ばしたら、ゆっくりと手を下ろしましょう。

肩こりにきくサウナヨガ(上級者向け)

慢性的な肩こりに悩んでいるときには、ヨガの代表的なポーズである「鷲(わし)のポーズ」がオススメです。初心者のヨガの動作で余裕がある場合にはこのポーズを試してみましょう。

両手の手のひらを顔の前で合わせます。このとき、なるべく肘も一緒につけられるようにがんばりましょう。次に、左右の腕で×を作るようにして手を動かしていきます。肘をひっかけるように腕をからめたら両肘を曲げていきます。

体の柔軟性に余裕があれば、手の甲手のひらを合わせてみましょう。体の歪みを調整するために、片方の腕が終わったら、必ずもう片方の腕に変えて同じ動きを行います。

サウナ×〇〇の様々な融合のなかでも、実用的なものとしてサウナ×ヨガのポーズをご紹介しました。最初はうまくできなくても繰り返して行うことで少しずつ可動域が広くなってきます。高いリラックス効果や可動域の広がりなど、サウナとヨガを組み合わせることで得られるメリットを楽しみながら、サウナヨガを取り入れてみてください。

次のセクションでは、近年特に人気の「サウナ×レジャー」「サウナ×キャンプ」について、その背景や人気の秘密を探っていきます。