Lesson8-3 レジャー×サウナ

レジャーと相性のよいサウナ

サウナ発祥の地であるフィンランドでは、湖や湖畔など水辺の近くにサウナを設置していることも珍しくはありません。自然の力を借りて水風呂代わりに楽しむと、まるで地球に包まれているような心地よさを感じることができます。

サウナ×レジャーには、どのような組み合わせがあるのでしょうか。

マリンレジャー×サウナ

海水で冷えた身体をサウナであたため、熱くなった身体をまた海へのダイブで冷やす。砂浜に寝転び、「ととのう」まで過ごすなど、海の近くに設置されたサウナでは、その自然の恵みを体全体で感じられるのがマリンレジャー×サウナの醍醐味です。

サーフィンや海水浴後に感じるだるさや疲れも、サウナで癒やすことができます。

レイクレジャー×サウナ

フィンランドでは湖畔にサウナが設置されることも多いですが、カヌーやカヤックなど自然の中で身体を動かした後のサウナは格別です。熱くなった身体を湖や川で冷やしましょう。

物静かな湖畔や川の近くのサウナは、自然の力を感じやすく、「ととのい」の時間には綺麗な空気を胸にいっぱい吸い込むことができます。

スノーレジャー×サウナ

スキーやスノーボードなどのスノーレジャーは、滑り終えると体は芯から冷えているためサウナとの相性も抜群です。スノーエリアにあるサウナでは、冷えた体をサウナで温め、すぐ外の雪にダイブして身体を冷やす楽しみ方ができます。

実際にフィンランドなどの雪国では、冬のクールダウンに雪に飛び込むことあります。

野外でサウナを楽しむ

キャンプ×サウナ

野外レジャーとして根強い人気のキャンプですが、近年キャンプブームの再来によりさらに熱が高まりつつあります。サウナはそんなキャンプとも組み合わせが可能です。

キャンプでのサウナを楽しむために欠かせないのが「テントサウナ」です。
折りたたみ可能で持ち運びしやすく、野外での設置も簡単なテントサウナは、断熱式の素材で作られており中の熱を外に逃がしにくくなっています。

ストーブ付きのものは、薪を燃やして室内の温度を上げることができ、ストーブの上にサウナストーンを置くことで本格的なロウリュも楽しめます。精油を混ぜた水をサウナストーンにかければ、心地よい香りに包まれるアロマロウリュも体験できます。

湖や川の近くに設置すれば、フィンラドのようにサウナで熱くなった体を天然の水風呂で冷やすこともでき、本場のフィンランド式サウナを体験できます。

(※サウナテントの設置については施設により制限がある場合があります。設置を考えている場合には、事前に確認を行い許可を取るようにしましょう。)

自分スタイル×テントサウナ

自分で設置したテントサウナでは、私物は何でも「持ち込みOK」「何でも使ってOK」が基本です。休憩の仕方も自由で、座っても寝転んでもだれにも文句は言われません。自分のスタイルでサウナを楽しめる、そんな自由さも魅力の一つです。

テントサウナを快適にするための道具には、タオルポンチョサウナハットなどを準備してみましょう。

タオルポンチョは、川や湖を水風呂代わりに使ったあとにサッと羽織れるのが利点です。自然の中では水温も気温も一定の温度ではないので、タオルポンチョがあれば外気の寒さや日差しの熱さの中でも快適に過ごしやすくなります。

サウナハットは、髪の毛が熱で痛まないように使うサウナ用の帽子です。サウナ施設ではバスタオルを巻いて使うこともありますが、キャンプ中は動く範囲が広い場合にほどけやすくなるため、サウナハットが活躍します。

(※サウナハット・タオルポンチョについては「コラム2 便利なサウナアイテム」も合わせて参照してみましょう)

フェスティバル×野外サウナ

非日常感を味わいたい時、たくさんの人とにぎやかに過ごしたい時には、各地で行われているサウナフェスティバルに参加してみましょう。

サウナフェスティバルでは、テントサウナ以外にも自走式のサウナワゴンや牽引式のサウナトレーラーなど、普段見ることができないサウナが大集合します。また、屋台やキャンプ飯の提供など、普段とは違ったサウナが楽しめます。

(※サウナフェスティバルについては、Lesson10-6サ旅におすすめのフェスティバルでも学習します)

このように、レジャー×サウナの組み合わせは無限大です。フィンランドでのサウナ発祥が自然との融合という形でもあり、野外レジャーとサウナはとても相性が良いものなのです。

サウナの楽しみ方がどんどん広がってきたところで、次セクションでは、場所の制限を受けないサウナについて考えていきましょう。好きな場所でサウナができるとしたら、あなたはどんな場所で楽しみたいですか。