Lesson5-3 強いメンタルを育みたいときのサウナ

仕事において重要な2つ目の要素は精神面の強さです。強いメンタルを育むためのサウナ活用とは、どのようなものなのでしょうか。

強いメンタルが求められる場面とは

仕事では、締切が迫る納期や価値観の異なる人々との調整業務など、日々強いメンタルが求められる場面が多々あります。またビッククライアントへの取引提案や競合とのプレゼンテーション、新たな企画やプロジェクトなど、ハードルの高い仕事に挑戦するときにもメンタルの強さは重要です。

しかしストレスが多い生活を続けていると、自律神経の乱れなどによりメンタルに悪影響が生じます。毎日同じ仕事をしているのに、なんだか集中できない、疲れやすいときには、自分では気がつかないうちにストレスを溜め込んでいる可能性があります。

ストレスが解消されない状態では仕事に集中できない

また、一見仕事ができる真面目な人、細かいことによく気がつく敏感な人ほど、周囲に気がまわりすぎて精神疲労を感じることが多いため、メンタルケアは重要になります。

そのほかにも、年齢を重ねた方にもメンタルケアは重要です。若い頃であれば、環境への適応能力が高く柔軟に対応できていたことも、年を重ねるにつれて適応することが難しなるため、変化の時代と言われる現代では自己評価が低くなりがちです。こうなるとさらにストレスが溜まりやすくなり、離職にも繋がりかねません。

一流のビジネスパーソンやトップアスリートたちは、フィジカル面よりもメンタルの安定を第一に考える人が多く、精神安定のための努力を怠りません。メンタルが崩れていては、いくら体が元気でも仕事でパフォーマンスが発揮できないと知っているからです。

それくらい、安定したメンタルの強さは重要なのです。

強いメンタルを育むためのサウナ

サウナ入浴は、強いメンタルを育むためにも有用です。それは、単に暑さの我慢比べによるものではありません。

日々のストレスを解消し、心と体のバランスを取り戻すことで、仕事でも私生活でも、活力ある生活ができるようになります。

強いメンタルを育むためにオススメなのが「低温長時間浴」「温冷交代浴」です。

低温長時間浴の魅力

低温でゆっくりとサウナに入ることで過度な神経の高ぶりが落ち着きストレス解消に繋がります。長めの休憩時間を過ごすことで、リラックス効果も期待できるため、仕事で緊張状態が続いた後などに利用するのも良いでしょう。夜に入浴すると、自然な睡眠を実感しやすくなります。

温冷交代浴の魅力

温冷交代浴は、近年話題となっている「ととのう」入浴方法です。

Lesson4-2でも触れましたが、サウナ水風呂休憩(外気浴)を繰り返すことで、交感神経と副交感神経が鍛えられ、自律神経のバランスが整いやすくなります。

自律神経が整った状態になると、仕事中の戦闘・緊張モード(交感神経優位)の状態から、夜にはリラックスモード(副交感神経優位)にスムーズに移行し、しっかりと休息がとれるようになるため、次第にイライラしにくくなったり、メンタルの安定を感じられるようになります。

(※低温長時間浴・温冷交代浴について復習したい方は、「Lesson3-4 サウナの入浴方法・応用編」を確認してみましょう。)

このように、サウナで自律神経を鍛え整えることで、仕事においても重要なメンタルの強さを手に入れることもできます。精神の不安定さを感じたときには、低温長時間浴や温冷交代浴を取り入れてみましょう。

次のセクションでは、仕事でも重要な「画期的なアイディア」を得るためのサウナ活用法を確認していきます。