Lesson5-4 画期的なアイディアを得るためのサウナ

画期的なアイディアを求められる場面とは

企画・開発者などは、画期的なアイディアが求められる職業です。歌手画家などのアーティストも、さまざまな創造性を発揮しなければなりません。

それ以外のビジネスパーソンも、日々の業務で新しいアイデアが必要な場面は多くあります。進行中のプロジェクトが行き詰まってしまったとき、社会の課題を解決したいときなどアイディア発想力、そして企画力などが求められるでしょう。

そもそも「アイデア」とはなにか

アイデアとは、「目的達成のための思いつき」です。新しいアイデアが必要な状況では、その先には必ず「達成したい目的・目標」があるはずです。

アイデアはなんとなく考えていても浮かびません。目的達成のためのアイデアを出すためには、下記のようなステップを踏むことが大切です。

情報収集 → 情報の整理 → 要素の組み換え → 新しい発想・思考の転換 → アイデアのブラッシュアップ

TVや新聞などのマスメディアやITメディア、ライバル会社の商品などさまざまなアンテナを張って情報を集めても、それだけでは目的達成には繋がりません。それを具体性のあるアイデアにしていくには、新しい発想や思考の転換が必要なのです。

アイディアを生み出したい時のサウナ

サウナという空間は、この「新しい発想や思考の転換」をするのに適した場所といえます。

デジタルデバイスを持ち込めないサウナ室では、外界の余計な情報がシャットアウトされることで、自分の思考に集中することができます。脳が常に大量の情報に晒されている現代社会では、このデジタルデトックスのリラックス効果はとても大きく、サウナ後は効率的に瞑想状態となりリラックスしながら脳がクリアに覚醒している状態となることが近年の研究でわかってきました。

サウナ室内や休憩中に新しいアイデアが浮かんだり、今までとは異なる考え方ができるようになるのは、こういった脳の働きが関係しているのです。

また、高温のサウナ室内は複雑な思考をすることが難しい空間です。日々大量の情報の渦中で雑念で溢れがちな私達の脳ですが、いくつもの複雑な考えを同時にできないサウナの中では、重要でないもの、緊急でないものを手放しやすくなり、結果的に脳内がクリアな状態となります。

そのため、頭に残った重要な要素だけを素早く行動に移したり、潜在思考にあったアイデアが浮かびやすくなるとも言われています。

アイディアを生み出したい時には、とくに「温冷交代浴」「高温短時間浴」がおすすめです。

温冷交代浴の魅力

温冷交代浴は、近年話題となっている「ととのう」入浴方法です。

サウナ水風呂休憩(外気浴)複数回繰り返していると、いつの間にか瞑想のような心地よい感覚を得ることができます。自律神経のバランスが整いやすく、リラックスしながらも集中できている状態を体感することがあり、そのようなときにこそ、画期的なアイディアがひらめきやすくなります。

高温短時間浴の魅力

眼精疲労肩こりなどの症状があるときなどは、なかなか柔軟な発想が難しいものです。このようなときは、全身の血流をアップさせることが効果的です。

高温短時間浴で大量の汗をかくことで、血流が良くなり筋肉の緊張がほぐれやすい状態となります。また、皮膚の表面への熱刺激により神経伝達のコントロールが向上し、目や脳の神経疲労が回復しやすい状態となります。

頭でぐるぐると考えすぎていると、気がつかないうちに筋肉が硬直し疲労が蓄積します。まずは身体・神経疲労を解消することで、発想の転換がしやすくなり、新しいアイデアが湧きやすくなります。

(※温冷交代浴・高温短時間浴ついて復習したい方は、「Lesson3-4 サウナの入浴方法・応用編」を確認してみましょう。)

このように、大量の情報から離れ、複雑な思考が困難となるサウナ空間は、脳がリラックス状態や覚醒したクリアな状態になり新しいアイデアを生み出しやすい場所と言えます。このような目的の時には、テレビなどがない静かなサウナがより適しています。

次のセクションでは、サウナを活用した幅広い交友関係構築について考えていきましょう。