このセクションでは、サウナ利用に役立つ実用的な知識をクイズ形式で身につけていきましょう。
Q1 – サウナには毎日入らないほうがいい?

A – 毎日入ってももOK!ただし、中毒的な利用には注意
サウナの利用頻度については様々な意見がありますが、基本的に毎日はいっても問題はありません。(※基礎疾患がある場合や怪我、妊娠中などの身体変化がある場合を除く)
ただし一点注意が必要なのが、サウナ内で分泌される脳内の快楽ホルモンへの中毒的な依存です。温冷交代浴で注目される「ととのい」は、ドーパミンやβエンドルフィンなどの幸せホルモン・快楽ホルモンが大量に分泌されることによってもたらされる心地よさですが、とくにドーパミンは依存性が高いものです。
毎日サウナに行かないと落ち着かない状態になっている場合には、依存状態になっている可能性もあります。
ストレスが溜まっていないか、サウナに固執しすぎていないか、サウナ以外の私生活を一度見直すようにしましょう。
Q2 – サウナではたくさん汗をかくから、運動と同じ効果がある?

A – 筋肉への刺激はないため、運動と同じではない!
「ダイエット効果」をサウナに期待するという声はよくありますが、サウナだけでダイエットはできないことはLesson7-3全身引き締めのサウナ活用ですでに学習した通りです。
サウナと運動では、「発汗効果」「自律神経を整える効果」など共通する部分もありますが、運動において最も特徴的な「筋肉への負荷」がないため、基礎体力アップや痩身には繋がりません。
またサウナの血流促進による代謝アップの効果は、外の熱源から与えられる熱によるもので、運動のように筋肉でのエネルギー消費によって熱を発生させているものとは大きくことなります。
サウナと運動は別物と考えましょう。健康のためには、サウナに加えて運動習慣もプラスするのがおすすめです。
Q3 – サウナには年齢制限がある?

A – 日本では基本的に年齢制限あり。でも世界でも赤ちゃんも利用している!
日本のサウナ施設では、小学生以下の子どもがサウナを利用することは制限されている場合が多く、サウナ室に子どもが入るのは危険と思われがちです。
しかしフィンランドでは、生まれたばかりの子どもも一緒にサウナを利用するシーンは多く、世界的にみると年齢制限はない国のほうが多数派です。
ただし、子どもは身体が小さいぶん熱の影響を受けやすいため、日本で一般的な高温のサウナ利用には注意が必要です。子どもと一緒に利用したい場合には、サウナは低温設定のものを選びましょう。
Q4 – 水分補給の一番効率的な方法は?
A – 一回のサウナで500ml〜1,000ml摂取を目安に、こまめに摂取!
脱水症状を防ぐためにも重要な水分補給ですが、下記のタイミングでのこまめな摂取が効果的です。
- サウナ前、のどの乾きを感じる前
- 毎回休憩時
- サウナ後
30分で人間が吸収できる水分量は350ml程度と言われているため、一度に大量に飲んでも吸収できません。また、のどが乾いたと感じる状態はすでに脱水症状一歩手前なので、乾く前からこまめな水分補給を心がけましょう。
Q5 – サウナ・岩盤浴・お風呂の効果の違いは?

A – 共通するのは温熱効果!それの効果がもっとも高いのがサウナ
サウナ・岩盤浴・お風呂に共通しているのが温熱作用です。その効果が最も高いのがサウナですが、岩盤浴やお風呂にもそれぞれのメリットがあります。
- サウナ・・・温熱効果が最も高い。水圧の負担を受けることがない。発汗作用が高い。自律神経調整作用が期待できる。
- 岩盤浴・・・40℃前後と低温のため、長時間の利用が可能。リラックス効果が高く、遠赤外線の効果で身体の内部から温まる。皮脂腺からの発汗が期待できる。
- お風呂・・・浮力によるリラックス効果が期待できる。水圧により血行が促進される。(※水圧により身体に負担がかかる場合あり)
それぞれの違いを理解して、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。