Lesson7-3 全身引き締めのサウナ活用

サウナで痩せられる?

女性のサウナ利用目的として1位に挙げられる「ダイエット」ですが、残念ながらサウナに入るだけで痩せることはできません。サウナ後に体重が減るのは、大量の水分が汗として排出されたためであり、水分補給をすれば体重は戻ってしまいます。

しかし、運動にプラスしてサウナを活用することで、ダイエットや全身の引き締め効果を高めることができます。

引き締めボディのためのサウナ活用

ここからは具体的に、サウナと組み合わせやすい基本のトレーニングをご紹介します。サウナと運動の組み合わせ要素が理解できたら、ご自身が気になる部分のトレーニングも積極的に取り入れてみましょう。

サウナ入室前の「スクワット」

大きな筋肉を動かすことで効率的な発汗効果が期待できます。サウナ室に入る前にスクワットを取りれてみましょう。

お尻や太ももなどの大きな筋肉を鍛えられることで人気のスクワットですが、足を広く開いて行う「ワイドスクワット」が女性には特におすすめです。お尻の筋肉(大殿筋)や太ももの裏(ハムストリングス)に加えて、太ももの内側(内転筋)、股関節の奥(腸腰筋)、お尻上部(中殿筋)を鍛えることができます。

また、お腹周りを同時に鍛えたい時には、背中をまっすぐ伸ばし体幹に力をいれて綺麗な姿勢でスクワットしてみましょう。二の腕が気になる場合には両手を胸の前で合わせながらデスクワークなどで胸横の筋肉(小胸筋)がこわばっている場合には両手を横にして胸を開きながらのスクワットをするなど、いろいろな筋肉に同時に刺激を与えられるのがこの運動のメリットです。

サウナ室内で「骨盤底筋トレーニング」

あぐら座の状態で腹部にたっぷりと息を吸いこんだら、肛門や膣などを下から頭まで吸い上げるイメージでゆっくり息を吐いていきます。この時、下腹部がゆっくりと薄くなっていくことを意識してながら、息を吐き切ります。

子宮を下から包み込むように骨盤についている骨盤底筋は、女性にとってもとても大切なインナーマッスルです。骨盤底筋を鍛えることで、生理痛の軽減や下腹部の引き締まり効果など様々なメリットが期待できます。

座ったまま行えるトレーニングなので、サウナ室でもひと目を気にせず行うことができます。

サウナ室内で「グーパー運動」

もう一つ、サウナ中にオススメなのがグーパー運動です。

足首を前方に倒したり、身体の方に引き寄せり、回したりしたあとに、足の指でグーチョキパーを作ってみましょう。最初はうまくできない方もいますが、次第に足の指もしっかりと動かすことができるようになります。

ヒールを履くことが多い女性は足裏の筋肉が固まりやすく、血行不良が重なると冷えにも繋がります。グーパー運動によって身体の土台となる足裏を鍛えることで、全身のバランスが整い歩き方まで美しくなります。

足の指を曲げ伸ばしするだけの運動ですが、サウナで身体が温まった状態なので効率的に筋肉をほぐすことができます。とくに長時間のデスクワーク立ち仕事足がむくみやすい方は、むくみ解消にもおすすめです。(この運動は水風呂で行ってもOK)

休憩中の「ストレッチ」

十分に休憩し、ととのいやリラックスをしたら、落ち着いた頃合いでストレッチを取り入れてみましょう。体が十分に温まってリラックスした状態は、普段こわばりがちな筋肉をストレッする絶好のタイミングです。

両手にタオルを持って体の後ろに回すストレッチは、肩や背中のストレッチに向いています。この時、肩甲骨を寄せるようにしながら、肋骨が前にですぎないように気をつけましょう。首が前に倒れないように、背筋から1本の先が通っているイメージを持つとより効果的です。

簡単なストレッチですが、肩こり緩和や猫背改善に効果的なストレッチです。最初はタオルを長く持ち手の幅が広い状態から始めてみましょう。手の幅を狭くすると上級者向けのストレッチとなります。

サウナだけで痩せることはできませんが、サウナを活用することで効率的に全身の引き締めができるようになります。また、身体が温まった状態で行うストレッチはいつも筋肉の可動域が広がるため、同じ運動をしても消費カロリーアップが期待できます。

次のセクションでは、ダイエットとも関連する「デトックス」についてです。