サウナを楽しむためには、適切な体調管理と、周りへの配慮を含む安全管理が重要となります。施設に向かう前に、まずは5つのチェック項目を確認しましょう。
(※より詳しい注意項目やマナーについてはLesson9サウナのルールと注意事項参照)
サウナ入浴前の5つの確認項目
①健康に不安がある場合は必ず主治医に相談する

温度や湿度が変化するサウナ室は、血圧や心拍数などが急激に上昇・下降することにより心臓や血管に負担がかかる場合があります。なんらかの持病がある方や、薬を服用している方は、サウナを利用する前に必ず主治医に相談しましょう。
② 体調が悪いときには入らない

持病がない場合でも、体調が悪いときは入浴を控えましょう。血圧や脈拍などを定期的に測定している方は、入浴当日の値をしっかり確認してから判断するのもよいでしょう。(※詳しくはLesson9-1サウナでのマナーとは参照)
③飲酒後の入浴は止める

飲酒後にサウナに入ると、通常よりも脱水状態になりやすく危険です。また歩行時のふらつきにより転倒の可能性もあがり、大声で会話しやすくなるため、他の方にも迷惑がかかる可能性があります。入浴は控えるようにしましょう。
④満腹状態は避ける
食後は、消化のために胃や腸に血液が集中した状態となります。サウナに入浴により全身に血流が分散すると、消化不良によって気分が悪くなることがあります。
⑤貴金属類は外す
身につけている貴金属類(ネックレス、ブレスレット、ピアスなど)が高温になると、火傷になる危険があるため、入浴前には必ず外しましょう。貴重品の紛失や盗難などが起こらないように、サウナに行く際は身につけない方が懸命です。
施設到着後の準備
サウナ施設に到着したら、入浴までに下記のような準備をしてみましょう。
①水分補給場所の確認

ほとんどの施設では、冷水機など飲み放題の水分が設置されています。
入浴前に設置場所を確認しておくと、すぐに水分補給が行えます。施設によっては利用方法が異なる可能性があるので受付時に確認しておきましょう。
また、入浴前には脱水予防のためにも、コップ1~2杯程度(250~500mL)の水分を事前に補給しておくと安心です。
②体重測定

サウナ入浴前に体重測定をしておくと、サウナで失われた水分量が分かります。水分摂取の目安にもなるので、体重計があったときには積極的に利用するようにしましょう。
③時間に余裕をもつ
サウナに慣れている方の場合は自分に必要な入浴時間が分かっている方も多いですが、初心者の場合は時間に余裕を持って入浴を楽しむ方がよいでしょう。
施設によっては入浴時間を選んでから入浴するところもあります。サウナに慣れていない時には、1~2時間ほど入浴時間を確保しておくと時間を気にせずにゆっくりと過ごせます。
また、毎日忙しかったり、スケジュールをタイトに組む傾向にある方は、サウナ後の予定を空けておくようにすると、さらにリラックスして入浴することができるでしょう。
このように、サウナ前には体調管理や施設確認を習慣化すると、安心してサウナを楽しむことができます。特に体調管理はサウナに慣れてくると怠りがちなので、改めて確認してみてください。